気仙沼DXペディション(宿紹介編)

2016年03月26日 05:38 <--クリックお願い!

3月は、一年で最も短波のLADX局が好調になるシーズン。また、中波でも北米や欧州の中波局のコンディションの上昇が期待出来るシーズンでもある。そのシーズン中の3連休は、宮城県気仙沼市の唐桑半島のほぼ南端にある国民宿舎「からくわ荘」で、DXペディションとグルメ。その周辺観光の旅に出掛けて来た。

先ずは、そのDXペディション会場として利用した宿の紹介を中心に記事を書こう。

今年の3月3連休は、昨年のうちから三陸でのDXペディション実施を決めていた。今年の正月休み中、1980~1990年代はほぼ毎年の年末年始は必ずDXペディションを実施していた宿「休暇村宮古」(当時は宮古国民休暇村)に電話をして宿泊予約。部屋は希望通りの海側の部屋が空いていた。そのさい、20年程前までは毎年の正月に出掛け、アンテナを架設してラジオを聞いていたので、今回も当時のような利用をしたい。と話した。

ところが、である。部屋は希望通りの部屋に泊まれるけど、アンテナの架設は認めないと、なんとも冷たい返事。これでは、何のために三陸まで出掛けるのか判らなくなってしまう。仕方がなく、宮古でのDXペディションは諦めた。

では、代わりの宿を探そうか。そこで思い付いたのが、V・UHFDXの専門クラブ「JVUDXC」の会報に掲載されていた、昨年秋に実施された気仙沼DXペディションの記事。北米中波DXerが行うペディに同行したと書かれており、その地でのペディは、もう何度も開催されているという。

ならば、ここしかあるまい。
どんな部屋なのかも判らないが、そのペディで使用された部屋なら間違い無いだろう。そう判断し、同じ部屋の予約を行った。しかし、自分のようなアンテナポールやステイ持参でFLAGアンテナを架設する場合には、ベストの部屋は別にあった。そんなことも知らずに、である。


東京駅を07:56出発のはやぶさで一ノ関。そこから大船渡線に乗り気仙沼へ。ここまでは定刻通りで順調だった。12分後にBRTで一駅の鹿折唐桑駅へ行き、そこからは9分後に出る宮城交通バスで、目的地の国民宿舎へ行くスケジュール。余裕を持ったスケジュールの筈だった。
ところが、ここであわやと言う事態。

BRTとは、東日本大震災以降、それまでJRの鉄道路線だった部分を道路に変え、バス専用道路にした路線。バスとは言え、専用道路を走るので、時間はほぼ正確だろう。と考えていたのが大間違いだった。気仙沼駅をUターンして大船渡方面へ向うBRTは、17分も遅れて出発。鹿折唐桑駅には定刻よりも18分も遅れての到着だった。宮城交通バスへの乗り換え時間は僅かに3分しか無い。しかも、初めて行く場所なので、バス乗り場は何処にあるかも判らない。ヤ、ヤバイ。このバスに乗れないと、次のバスまで2時間も待たなければならない。

201603気仙沼DXペディ(9)
BRTに使用されていたバスはハイブリット車

201603気仙沼DXペディ(10)
かつての鉄道駅も、震災の津波後はこんな形に



駅から100m程離れた場所に、比較的交通量の多い道路があった。きっとその道路沿いにバス停があるだろう。そう思って必死に走り、バス停を発見。しかし、既に時間はバス発車時刻を1分強過ぎていた。あとは運を天に任せて、バスが遅れて来るのを待つだけである。

すると、定刻よりも5分遅れでバスが到着。無事に国民宿舎へ向うバスに乗ることが出来た。


13時ちょうどに宿に到着。鉄筋とはいえ、かなり古い建物のようだ。築40~50年は経過していそうな建物だった。しかし、室内は外観から想像した様子とはまるで違い、まずまず綺麗な室内だった。

201603気仙沼DXペディ(1)
国民宿舎「からくわ荘」の正面玄関口


宿泊した部屋は8畳程の和室と、3畳程度はありそうな板の間。バス・洗面所とトイレは独立しており、トイレは洋式。ところが、バスは故障して利用不可だったので、大浴場を利用することになる。

3月のこの時期の東北は、まだまだ寒い。部屋にはエアコン、石油ファンヒーター、さらにはこたつまであり、暖房設備は十分。
宿泊中、暖房はエアコンのみで十分で、他の暖房設備を使うことは無かった。12~3月上旬だったなら、その状況も違ってくるだろう。でも、こたつがあるのは、冬に宿泊した場合には大いに役立つ。

201603気仙沼DXペディ(4)
宿泊した部屋の室内



まだチェックインには1時間も早いが、荷物を部屋に置かせて貰い、食堂で昼食を取る。この宿の食堂は通常、昼食時の営業はしていないが、予め昼食の予約を入れておけば対応してくれる。自分の場合、宿泊の1週間前に1,000円で昼食の用意をお願いしておいた。メニューは天ぷら定食(天ぷら盛り合わせ、ご飯、味噌汁、お新香、小鉢)だった。


昼食を終え、いよいよアンテナの設置である。
ワッチは、板の間にあるテーブルを使用。その前にある椅子に座ってワッチすることにした。そこから外を眺めると、幅は2mそこそこの細長いスペースしか無く、他は松の木に覆われたエリア。アンテナポールを立てた場合、南北方向にしかアンテナが張れないのだ。これではTPDXには不利である。北東か東向きに張れないと。

そこで、部屋を出てその周りを見渡すと、建物の南端、部屋から十数m離れた辺りに、10m程度のFLAGなら東向きのアンテナが張れるスぺースを発見。この場所にFLAGを架設し、DXを行うことにした。

201603気仙沼DXペディ(5)
今回のDXペディで使用したアンテナ


今回のペディでアンテナを架設した場所は、国民宿舎内の敷地では一番低いエリアになる。実は、そのアンテナを架設した場所から10m程の芝生の斜面を登ると、30m~40m四方の広い芝生の広場があった。

今回、自分が宿泊したC棟から、階段を登った先にあるB棟は、その広場に面した建物で、そのうち111、112、211、212号室は、その芝生に架設したFLAGアンテナを引き込むにはベストな部屋だった。

201603気仙沼DXペディ(3)

201603気仙沼DXペディ(2)
FLAGアンテナ使用のペディなら、このB棟で



国民宿舎からくわ荘の大浴場は、夕方から、なんと翌朝7時まで連続して入ることが出来る。深夜や早朝でも入浴OKなのだ。但し、温泉ではないので念の為。サウナなどの設備も無い。普通の、町の銭湯をイメージすればピッタリか。

食堂がある棟には、ジュースやビールなどの自販機が数台並んでいる。それと、何故かゲームセンターばりのゲーム機が何台も置かれていたが、電源が入っていなかったような。

売店では、お土産品も多少なりにも売っていた。

総合的な判断では、お世辞にも、館内の設備は凄いと思えるものは無い。

宿泊中、からくわ荘の社長さんからも話を伺った。この宿は、建物が古く、自慢出来るような設備がある訳じゃ無い。それを補うには、料理でおもてなしするしかないと話されていた。

で、その料理が半端じゃなかった。どう考えても、1泊2食付き7,500円の料理じゃない。

一日目の夕食はメインが寿司。宿泊費を考えると、ネタは小僧寿し、くら寿司、スシローのレベルか。ところが、そんなレベルじゃ無い。東京で云えば、すしざんまいのレベルだった。さらには、なんと舟盛りの刺身も豪華に。カニや、魚介類の小鉢8個セット。茶碗蒸しとホタテとキノコの網焼き。それだけで十分だと思えるのに、さらにはトンカツまでもが付いていた。また、写真には無いが、貝殻付きの生牡蠣数個は、ここでTPDXをしに来るお得意様の友人だからと、サービスで付けてくれた。
・・・あ、そうそう、ここで過去に何度も北米中波DXを行っている方とは、自分の友人であった。ここでの宿泊中、携帯に電話も貰った。

201603気仙沼DXペディ(6)
一日目の夕食は寿司と豪華な魚介類


最後には、これも写真には無いがデザートのケーキが出て来た。それでも、なんとか一日目の夕食はほぼ、たいらげることが出来た。メインが寿司だったからだろう。

朝食はバイキング形式で、和食と洋食が好きに選べた。但し、朝8時過ぎに食べに行ったら、メニューが残り少ない。2日目に至っては、後片付けの真っ只中だった。
「はやっ!」

そう云えば、夕食の時間はチェックイン時に説明されたが、朝食の時間の説明は聞いていなかった。
通常のビジネスホテルやシティホテルの朝食は、7時~9時である場合が多い。その感覚でいた。

後片付けをしていた人は、一般の宿泊客がいることを知らなかったそうで、お詫びを言われてしまった。
んん?一般の宿泊客がいないのにバイキング形式の朝食を出すって?

話を聞いてみると、この宿は地元で働く方が朝食を食べにくる。多分、震災復興の工事現場で働く人達だろう。6時~8時が朝食タイムと話していた。8時半から工事現場で作業する人達向けなら、その朝食タイムも納得が行く。

まぁ、ある意味ではフロントとの連携ミスだが、朝食時の係りの方はとても親切にしてくれたので、自分も気分を害することは一切無い。たまたま、その係りの方の子供さんが自分と同じ、横浜に住んでいる話になり、自分の家の近くのショッピングセンターにも行っているという話にまでになり、ちょっとビックリしたが話は楽しかった。

初日の夕食も、自分に出された料理と比べて、他の人に出されていた料理は、あれ?と思うものだった。
高校生のクラブ合宿で宿泊していたグループもいたが、流石にその人達にも自分と同じメニューが出されていなかったのには納得出来ていたが。

夕食で自分よりも質素なメニューだった人達は、地元で働く人達と考えれば納得が行く。


二日目の夕食はさらに凄い。この日も刺身の舟盛が出たが、寿司は無かったので、アワビは刺身の舟盛の中の一品として。カニや沢山の小鉢。焼き魚は、多分マグロの頭の一部分。カキと野菜を玉子を絡めて煮た鍋もあった。

これだけで十分だが、酒を飲み終えそうと、そのタイミングを見計らってか、ご飯も出て来た。普通のホテルなら、暖かい白米が入ったひつぎだが、出てきたのはマグロが大量に乗せられた鉄火丼である。ビックリである。

しかし、それを食べるだけのスペースは、自分の胃の中には残されていなかったので、手を付けることは出来なかった。

201603気仙沼DXペディ(7)

201603気仙沼DXペディ(8)
二日目の豪華な夕食


次の記事では、2日目の観光を中心とした記事の前半をUPします。

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コメント

  1. いいお友達がいて良かったですね。ぼくは海鮮苦手なので厳しいです。

  2. 西口 | URL | FSYT/83M

    海鮮苦手とは・・・。
    DXペディは海沿いで行う機会が多いので、そりゃ損してますよ。

    東日本大震災以降、中断している日本短波クラブ(JSWC)の松島DXペディションを、この宿で再開しませんかと、提案しようかと考えてます。

  3. 喜ばれるんじゃないですか。v-530

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